勝沼から塩山へお散歩フットパス

昨日は「お散歩フットパス」と称して同じ市内でもあり隣町の塩山を、歩いてめぐるという
 
楽しい企画の日でした。
 
 
色々な職種に係わる女性が総勢8名。勝沼からは6人が参加。
 
こんな機会は早々無いからと、バスで行ってみようということになり、市内縦断バスに乗り込み
 
ちょっとした遠足気分です。
 
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目指すは塩山駅
 
どのルートを走って目的地まで連れて行ってくれるのか
 
そんな事も知らずに乗ること30分。
 
車ならその半分の時間で来れるところです。
 
 
 
駅に着くと、既に観光案内のベテランで、今度勝沼で「つぐら舎」という
 
町案内処&カフェを始めるKさんと甲府から参加のOさんが待っていて
 
くれました。
 
 
予定通り皆集合。塩山お散歩フットパスの始まりです。
 
とは言っても何のコース設定もしていないという今回のこの企画。
 
取りあえずは北口からスタートとしようということで、駅の長くて高い階段を登り駅通路を南口から北口へ。
 
 
そしたらエレベーターが設置されたとKさんから案内が。早速皆で乗ってみました。
 
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長い間、人に優しくない駅だった塩山駅も、これでやっと人に優しい駅となったわけですね。
 
何年も何年もかかりましたね。
 
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ちなみに私はというと、塩山生まれの塩山育ちなんです。
塩山の駅周辺は利権が絡む形での開発となり、それは良くないと
大人が話すそんな事を聞きながら大人となりました。
子供の頃には良くわからなかったその事も、大人となった今、塩山駅に行くたびに、
何が間違いだったのかがよくわかる気がします。
そんな今の塩山ですが、私が子供の頃はとても良い町でした。
その塩山をやはり塩山出身のKさんと、思い出をたどりながら歩いてみようかと
今回のお散歩フットパスの企画が決定した次第です。
 
そんな呼びかけに皆集まってくれました。
 
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さて余談が長くなりましたが、まずは北口に降り立つと、目の前には信玄さんの像が。
 
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甲府の駅前にあるものとは違う印象の信玄さん。わかりますか?
 
Kさんの説明によると見ているのは京都の方角だそうです。なるほど。
 
そんな案内も受けながら、道を渡れば今度そこは甘草屋敷といって、その昔、甘草を育てて献上していたと
 
いうお屋敷の後です。(そうえいばここは弟の同級生のおうちでした。今は市の文化財です)
 
開館時間まではまだ間があるということで、今回は見ずに町歩きのスタートです。
 
歩き出すとすぐにKさんが、「以前から気になるものが・・・・」というので見てみると、
 
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こんな物が。
 
ここから合流したEさんによると、これは古いガソリン給油機だとか。
 
私は見たことありませんでしたが、Eさんの記憶の中にあったんですね。
 
そして手前が、まるで水晶のような白い大きな石。
 
ガラスの素材になる石だそうでKさんの説明によると、昔牧丘の山から切り出さ
 
れ、塩山の駅から貨物列車で運ばれていたそうです。でもこんな大きな石は見たことないと言ってました。
 
今となっては誰の目にも留まることのないであろうこの二つの物も、かつては塩山が栄えた賑やかな時代の
 
象徴だったのかもなんて思うと、益々懐かしく思いました。
 
 
さてここからは北口の商店が並んでいた通りをテクテク歩いて行きます。
 
途中には「テーラー」(紳士服屋さん)の店舗がそのまま残っていて、父に連れられ来たことを思い出します。
 
そして、その当時は他にはない、とてもお洒落に感じた喫茶店の店舗もそのままにありました。
 
そして、高校生の頃、マックなんてなかった時代、ソフトクリームやハンバーガを売っていて、でも私には
 
ほとんど寄れなかったあのお店のあった場所は更地となっていました。
 
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ここはそのお店から数メートル先の通り沿い、今では住む人のない
 
民家の玄関のガラス。ぶどうの葉っぱにも似た模様が素敵です。
 
 
記憶にはありませんが、改めてみると、この時代を私は通ってきたんだ
 
と実感。時代と共に忘れてしまっているものが沢山あるんだあと思いまし
 
た。
 
 
 
 
 
 
 
それでも、その先の四つ角を曲がって商店街を上がっていくと、今でも昔の姿そのままに続けているお店も
 
いくつかあって、意外だったのは、もちろん閉まっているお店は多いけれど、シャッター通りと言われる
 
地方都市の商店街のような閑散とした雰囲気が感じられなかったこと。
 
きっとお店としての営業は辞めてしまったけれど、町に住み続けている人がいるからなのかな?って思いました。
 
長く住んでいる人がきっといるんですね。
 
 
そんな事も思いながら歩いていくとあれ?旗が。
 
イメージ 10私が学生の頃には無かったから、比較的新しいお店のようです。
 
ここは高校に通う学生もいるので、学生向けなのでしょうか、
 
営業は日中でメニューはこんな感じ。
 
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お腹を空かせた運動部の子供達が
学校帰りにでも寄るのかな?
 
この日はまだ開いていなかったので、こんど機会があったら行ってみようかな?
 
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で、この日一番驚いたのが、このお家。
 
実は私が小学校の頃から通っていたピアノ教室。
 
かれこれ40年近く経つ今でも、この場所にありました。
 
もちろん今は住む人は無いのですが、当時このドアを開けると
 
そこにはとてもお洒落な茶色のピアノが置いてあり、
 
前の人のレッスンが終わるのを、サザエさんの漫画を見ながら
 
待っていた事を思い出します。
 
 
それにしても、建物自体の外観等の記憶は全くなく、
 
ここがそうだったのだと、とても驚きました。
(表札がありました)
 
記憶って結構曖昧なものですね。
 
 
 
 
で、ここからは塩山の温泉街の方に向かって歩いて行きます。
 
やはり通りを一本入ると、古いお蔵やお屋敷があったりで、勝沼とはまた違う、塩山らしい部分が残っています。
 
こういう雰囲気のお家って勝沼にはないなっていうのもがあります。
 
勝沼の農業の町と、塩山の商業の町では違いが。そんなことも感じながら歩いていくと
 
温泉街に入って行く袖切坂といって、この坂道を通るとき、転ぶと自分の身に着けているものを
 
置いていかなければならないという坂の入り口に「五十番」というラーメン屋さんがあるのですが、
 
当時50代くらいに感じたご主人がなんと今も現役で営業されてるみたいで、丁度お店の外に居ました。
 
たぶんみたところ現在60代。ってことは私は30歳年をとったけど、ご主人は10歳しかとってないってことに?
 
そんなばかなことは無いので、きっとあの頃、子供の目から見て50代に思えたおじさんは、実はずっと若くて
 
30代だったのかもしれません(笑)
 
当時黒縁めがねが印象的だった「五十番」のご主人。めがねこそ変わっていましたが、元気で活躍の様子。
 
なんだか嬉しくなりました。(今度ラーメンを食べに行ってみようっと!)
 
 
で、そんな懐かしさや喜びもつかの間。ここ「五十番」の角で携帯電話が鳴りました。
 
子供が通う学校からです。
 
子供が38度を越える熱を出し保健室休んでいるとのこと。
 
一年に一度あるかないかの発熱が、おお~このタイミングであるとは。あまりにもタイミング良すぎ。
 
残念ですが、ここで帰ることに。
 
でも、今日はバスで来ているのでそうそう簡単に15分でなんて帰ることは出来ません。
 
時間がかかる事を学校に伝え、塩山駅に向いました。バスは一日数本しかないので電車を待ちます。
 
待ち時間があったので、この日後で寄る予定だったなつかしのお惣菜屋さんでコロッケと鯵の天ぷらを
 
買い求め帰宅したのでした。
 
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一時間足らずの町歩き
でしたが楽しかったです。
 
女性目線で楽しむ
お散歩フットパス。
 
フットパス女子(?)会
第二段は勝沼宿の予定です。
 
参加ご希望の方は
つぐら舎へ問い合わせ
て下さい。
勝沼在住の女性限定)
2月は休業ですが、電話は転送されます。