勝沼から「ほうとう」を伝えよう!

久しぶりにほうとうの事を書こうと思いました。
 
それはある処で食べたほうとうが、きっかけ。
 
郷土食ほうとうに、確かな決まり事なんてないけれど、ほうとうを食べて育った者としては
 
「だいたいこんな感じで」と言うラインがあります。
 
 
そのほうとうはそのラインをかなり超えていました。
 
 
こんな感じで。   
 
野菜・・・別に煮て味をつけてある様で、歯ごたえがあり、味噌とは違う味が付いている。
                                   
 
麺・・・麺自体に塩気があり、汁と共に食べると味がかなり濃い。
 
 
汁・・・想像ですが、煮込んで初めて出るほうとうのトロミ感を出す為に、小麦粉を溶いて入れているような
    ざらつきがあり、汁が粉臭く感じる。
    サヤエンドウが入っていたのですが、どうやらそれは煮え易い物の為か、それだけは一緒に煮ているよう    で汁がサヤエンドウの匂いになっていた。
 
時間・・・オーダーからわずか13分でテーブルに。
 
 
 
私としては「ほうとうと認識するには難しい」と感じましたが、シーズン中は県外からのお客さんがかなり多く
立ち寄られているお店のようですので、初めてほうとうを食べた人はこれをほうとうと思うはず。
 
 
ほうとうをご商売として出される場合、ほうとうの基本的な作り方をしていたら
数もこなせず、種類があればなお更のこと対応は不可。それは仕方ない事と認識はしています。
でも是非、甲州人が食べて、「まあまあほうとう」というラインに留めておいて欲しいなあ。
 
 
ほうとうの基本形
 
煮干ベースの出汁(化学調味料不使用)、野菜と一緒に麺をよく煮込む(野菜も柔らかくなるまで)、
麺は打ち粉付きのまま投入、季節の野菜を使う(サヤエンドウの旬は初夏かな?)
味噌は甲州味噌使用
 
 
 
 
今日明日は河口湖で「ほうとう8(エイト)」なんて事もやっているようで8種のほうとうが気になりますが、
勝沼勝手にほうとうプロジェクト」はよりこの地域を感じてもらえるような、「ほんとのほうとう」を
県外からのお客さんに味わってもらえるような事を考えていきたいとあらためて
思いました。
目的はあくまで「ほうとう」を通してこ地域を体感してもらう事です。
 
何年か前あるイベントで県外の若い皆さんに食べていただく機会がありました。
その時、「こういうほうとうは初めて食べた」「この味を知らなかった」「美味しい」と沢山感想をもらいました。
おかわりも沢山。
あのほうとうを食べてくれた皆さんの中では「あの時の味」がほうとうの味の基本になってくれたと
信じています。
 
 
さて、さてどんなことが出来るかわかりませんが、やっぱり郷土食ほうとうを大切したいです。